キャンプ道具を選ぶ時に大事なのは、どういうシチュエーションで使用するか、です。
季 節 :春夏秋 か 冬も使うか
標 高 :使用する気温は何℃くらい?
誰 が 使 う か :ソロ、ファミリー、男女によっても変わる
移 動 手 段 :車、バイク、自転車、バックパック
シュラフを選ぶ際に重視するポイント:寝心地、軽さ、大きさ、価格
シュラフには四角い布団型と体にフィットする形のマミー型の2種類があります。
布団型 マミー型
出典:Amazon
四角い封筒型は布団に近い形で、普段とあまり違和感なく使えます。
シュラフの中で動きやすかったり、2つをつなげて使えたり
また、完全に開いて1枚に出来るので、敷布団や掛布団のように使えたりと
使い勝手が良いため、ファミリーに人気があります。
ただし、首回りの隙間や寝袋内部の空間が多いため、
防寒性があまり高くないのと、収納時に少し大きめというのがデメリットです。
暖かい時期にしか使用しないのであれば、全く問題ありません。
防寒性の高いものもあるので、毛布などと合わせて使用すれば、冬もいけます。
対して、マミー型は体にフィットするよう作られています。
そのため、防寒性が高く大きさも小さめになるので、収納もコンパクト
というメリットがあります。
ただし、ミノムシのような形をしているため、シュラフの中で動きづらく、
シュラフの中で足を広げるなどは難しいです。
ただし暖かい時期は足元のチャックを開ければ外に広げることは可能です。
それほどでもないのですが、初めての方は、少し窮屈に感じるかもしれません。
寒がりな人やコンパクト性を求めるならマミー型がおススメです。
シュラフには使用を想定している温度がありますので、それを参考に選ぶと良いでしょう。
寒い時期にも使用するなら、基本はマミー型、
お子さんがいるなど、シュラフを連結したりダブルの大きさが欲しいなどは封筒型を
ベースに選択するといいでしょう。
収納時の大きさもマミー型は小さく、封筒型は大きい傾向があります。
自宅で収納するときの大きさって案外重要だったりします。
寝袋の素材は、ダウンと化学繊維の2種類です。
ダウンは暖かくコンパクトになりますが、高価で水に弱い。
化学繊維は安価で水にも強いが、ダウンより暖かさに劣り、大きい、
という特徴があります。製品によっては各短所を極力抑えているものも
ありますので、予算やバランスを見て選ぶといいでしょう。
真冬以外使える3シーズン用を購入すれば、長く使うことができます。
使用温度は寒さに弱めの方が快適に寝ることの出来る目安として
快適温度というのがあります。この値を参考に選ぶといいでしょう。
最後に移動手段ですね。徒歩や自転車となると軽量コンパクトが必須。
車でもファミリーで4個、なんてなると結構かさばります。
寝袋は基本、軽量コンパクトな方がおススメです。
ただし、真冬に使用するものは、快適温度が最優先。
命にかかわりますので、使用する気温を見て暖かいものを選びましょう。
ソロ・ファミリー、軽量などいくつかの項目でおススメをピックアップしました。
ソロ用・軽量コンパクト
ソロ用は正直、お好みでどうぞ、となりますが
収納なども考えるとコンパクトで軽量なマミー型がおススメです。
モンベル、ナンガ、イスカあたりが山岳でも使用されており、
メジャーで信頼できるメーカーです。
ダウン製品だと若干値が張りますが、コンパクトで後悔なく長く使えるでしょう。
<モンベル>
シームレスダウンハガー
水に弱いダウンですが、撥水処理がされており、耐水性があります。
また、ダウンの偏りを防ぐスパイダーバッフルシステムと
窮屈になりがちなマミー型を打破するスーパースパイラルストレッチシステム搭載で
あぐらをかけるくらいの柔軟性があります。
シームレスダウンハガー800#2は快適温度0℃とかなりの寒さまで耐えることができます。
(出典:Amazon)
重量は収納袋含めて703gとかなり軽量です。
収納サイズも15×30cmとかなり小さいです。
定価が税込み41,800円と性能を考えると安いと思います。
なお、#2という数字は少なくなるほど耐寒性(と価格)がアップします。
ダウンハガー
撥水や偏り防止はありませんが、スーパースパイラルストレッチシステム搭載で
寝心地が良いダウンモデルです。
ダウンハガー650#2は、快適温度が-1度。重量は928gと上記モデルよりは重くなりますが
それでも1kgを切る軽量モデルです。収納サイズは17×34cmとコンパクト。
定価税込み30,800円です。
バロウバッグ
こちらは化学繊維ですが、その分手入れも簡単で低価格なのがウリです。
私が学生時代に購入し、その後もソロで愛用しているのがこれです。
当時のはスーパースパイラルストレッチシステムはなかったですが・・・。
バロウバッグ#2
(出典:Amazon)
寝心地のいいスーパースパイラルストレッチシステム搭載です。
快適温度は2℃。1,554gとダウンに比べると重量があります。
また、収納サイズも20.5×41cmと少し大きめとなります。
徒歩だと厳しいかもしれません。それ以外は価格は定価税込み19,250円とお得で
おすすめです。
<ナンガ>
ナンガの寝袋はファスナーが噛みにくい工夫がされています。
また、永久保証(有償修理対応)がついています。
オーロラライト
軽量コンパクトでダウン偏り防止のボックスキルト構造が施されています。
(出典:Amazon)
オーロラライト450DXは快適温度0℃。重量は864gと軽量で
収納サイズも14×30cmとコンパクトです。
定価税込み42,900円です。
撥水処理のされたUDD BAG 450DXもおすすめです。
(出典:Amazon)
こちらもダウン偏り防止のボックスキルト構造です。
快適温度は1℃。重量は825g。収納サイズは14×30cm。
価格は定価税込み43,450円です。
<イスカ>
エアドライト
撥水処理されているシリーズです。
ダウンは結露など水に弱いのでうれしいですね。
エアドライト480は公称で最低使用温度-6℃。
(出典:Amazon)
ただし最低、なので、快適温度はおおよそ0℃くらいと思われます。
重量は870g、収納サイズは16×32cmとコンパクトです。
定価は税込み40,700円です。
ファミリー用
ファミリー用はお子さんの年齢にもよりますが、
普段とあまり変わらない感覚で寝られる封筒型の寝袋がおススメです。
3シーズン用を買っておけば、長いシーズンで使用できます。
ただし、マミー型よりも大きくかさばる点は要注意です。
車以外の移動手段では封筒型はおススメしません。
封筒型は同じ商品を連結させて大きくすることが出来るため
子供と一緒に寝たり、布団型なので窮屈さがないのが良い点です。
<モンベル>
ダウンファミリーバッグ
L字ジッパーで1枚に広げることが可能です。
夏などは敷布団、掛布団のように使用できます。
またファミリーバッグ同士でつなげてダブルサイズにすることが可能です。
ダウンファミリーバッグ#1は、快適温度-3℃と封筒型では耐寒性能が高いです。
(出典:monbell)
ただし、封筒型は首回りが開いているので、その点では寒さを感じやすく、
表示の快適温度から+2~3℃は余裕を見て使用した方がいいかと思います。
収納サイズは33×20cmと封筒型にしては、かなりコンパクトな点がポイントです。
重量は1,807gとマミー型に比べ重いですが車なら問題ありませんね。
それでも快適温度が-3℃ということを考えると軽量です。
(耐寒温度が低いほど重量は重くなりますので)
なお、ダウン製品なので水に弱く、小さなお子さんだと汗やおねしょに要注意です。
価格は定価税込み18,920円です。
ちなみに、快適温度3℃のダウンファミリーバッグ#3は定価13,860円です。
ファミリーバッグは、ダウンではなく化学繊維の寝袋です。
ファミリーバッグ#1は快適温度-1℃と化学繊維の封筒型としては性能が高いです。
ただし、収納サイズは45×28cmとダウンと比べてかなり大きくなります。
重量は1,690gです。
価格は定価税込み6,490円と破格の安さです。
収納の大きさがネックですが、収納場所に困らないのであればお得です。
<コールマン>
ファミリー2in1寝袋 C5
(出典:Amazon)
2人分が1つになった寝袋です。2つに分けて個別に使うことも可能です。
分ければ、夏には敷布団と掛布団にもなります。
快適温度は5℃と少し高めですが3シーズン使えるでしょう。
2.5人分の大きさと言っていますが、大人2人と子供では窮屈です。
大人1人+子供2人でちょうどくらいの大きさです。
2つ分だけあって、収納サイズは35×42cmと大きめですが2つ分と考えれば小さい?
重量も2つ分、3.7kgです。
化学繊維なので大きさは仕方ありませんが、価格は8,300円と2つ分にしては破格です。
子供と一緒に寝るには良い商品です。
<ロゴス>
丸洗い2in1Wサイズ寝袋・0
(出典:Amazon)
こちらも化学繊維のWサイズ寝袋で2つにわけることができます。
というか、収納時は2つにわけます。。
名前の通り丸洗いが可能なので、子供のおねしょなどにはいいですよね。
快適温度は0℃となかなか。
収納サイズは28×39cmが2つ、重量は1.6kgが2つです。
やはり化学繊維だと大きさが大きいですね。
ロゴスのHPによると最新の抗菌防臭つきが発売予定のようです。
(出典:logos)
くまさんシュラフ
(出典:logos)
こちらはキッズ用寝袋になります。
かわいらしいデザインで喜びそう。これなら1人で寝てくれるかな?
快適温度は6℃。収納サイズは24×40cmと普通サイズ。
重量は1.45kgと軽量です。
価格は定価で税込み8,900円。
なお、同じ機能でSNOOPY版もあります。
(出典:Amazon)
こちらは13,800円です。
以上、おススメの寝袋でした。
始めて購入する場合は、実際に店舗に行って肌触りなどを
見てみることをお勧めします。