キャンプ道具といっても、目的や運ぶ手段が違うと選ぶものが全然違うものに
なっていきます。例えば、車と自転車では運べる量が違いますよね。
自転車とバイクでも似ているようで実際は異なります。
自転車は、自分がエンジンになります。
平地もあれば、とんでもない上り坂もあります。
重い荷物を載せて上り坂を延々と登るのは、正直かなりしんどいです。
自転車ツーリングでは、基本的に荷物は少なく、軽量にするのが鉄則なのです。
とはいえ、使い勝手などもありますので、軽けりゃいいってもんでもありません。
そして、使ってもいないものをおススメするのは嫌なので
実際に私が使っていた道具を紹介していきましょう。
私が自転車ツーリングで持っていく道具はおよそこんな感じです。
①テント(2人用・前室あり1.9kg)
②銀マット(5mm)
③シュラフ(3シーズン用)
④シングルバーナー+燃料(ガソリン)+チャッカマン
⑤食器(コッフェル、コップ、フォーク・スプーン・ナイフ)
⑥ヘッドライト・電池
⑦着替え・タオル・歯ブラシ等・雨具(カッパ)
⑧トイレットペーパー
⑨旅の途中で食料調達
⑩念のためのホッカイロ・田舎道用の熊鈴
⑪自転車の修理ツール(パンク、携帯空気入れ)・輪行バッグ
⑫地図、携帯ラジオ、カメラ
こんなものです。
荷物は基本的に自転車にサイドバッグを取り付けます。
リュックでも構いませんが、荷物を背中に背負うのと
自転車に着けるのとでは、疲労度が全く違います。
基本的には自転車にバッグを着けることをお勧めします。
私はMTBでツーリングをしていました。
安いものなので、リアにキャリアを取り付けるダボが付いていました。
キャリアを取り付け、サイドバッグを固定します。
私が使っていたサイドバッグはオーストリッチです。
防水の為にゴミ袋をサイドバッグの中に広げてから、荷物を詰め込みます。
こうしておくことで、台風下でも中の荷物は濡れませんでした。
ゴミ袋は最強の防水袋なのです。
個別に後でご紹介していきますが、
テントは中でくつろげるように2人用で、靴を置けるように前室ありのものに
しています。重量は2kg以下なので、それほど気になりません。
銀マットはもともと2mmを使用していました。
ペラペラで折りたたんでサイドバッグの中にシュッと入ります。
収納力抜群。ある程度、地面からの熱や冷気を遮断はしてくれますが、
いかんせん薄すぎて、多少石がゴロゴロしているところでは、
デコボコを吸収しきれず、背中がちょっと痛かったです。
2mmの銀マットがボロボロになり、その後5mmのロールされている銀マットを買いました。
一度5mmを使うと戻れません。
寝心地が全く異次元です。背中が痛くない。かさばるのが難点ですが、
一度使うと2mmには戻れませんね。。
シュラフはモンベルの安いモデルで快適温度が15℃。
夏にはちょうどよく、コンパクトで良いですが、
春秋はちと寒いのでもう少し快適温度の低いものを買った方が良いかもしれません。
シングルバーナーは田舎に行っても燃料切れにならないよう、レギュラーガソリンをつかえる
コールマンのピーク1というものを使っています。
2~3泊しかしないのであれば、ガス(OD缶)のもので十分だと思います。
私は1か月くらい旅をし、しかも人けのない田舎へ行くのがすきなので
燃料調達を考えるとガソリンが必須でした。
なお、燃料は小さい金属製のガソリン携行缶にレギュラーガソリンを入れています。
本来はホワイトガソリンの方がバーナーには良いです。
レギュラーガソリンだとススなどで詰まりなどおこし、故障しやすくなります。
私のは壊れたことがありませんが。
調理用具はコメを炊く用のコッフェルとおかず調理用の小さい鍋のみです。
コッフェルは持つところが熱くなるため、軍手や皮手袋が必要です。
ライトはソロなら、ヘッドライトが最強です。
これ1つあれば、特に困ることはありません。
最近はじゃばらで折りたためる小さいLEDランタンなんかもあるので、
あってもいいと思います。
私はこれを持っていますが、非常に便利です。
充電式ですが、なかなか長持ち、ソーラーも一応ついているので
最悪、頑張って太陽で充電です(笑)
トイレットペーパーは田舎のトイレでは紙がないこともあるため、必需品です。
なお、上記装備は基本的に冬は考えておりません。
夏中心の揃えです。秋冬は寒いと思います。
夏でも場所によっては0℃なんてこともあったため、
カイロを持ち歩くようになりました(さすがに0℃は凍死するかと思いました)。
なお、長期間旅するなら、カッパが必需品で、必ずいいものを買ってください。
安いものは雨が染みてきて、体温と体力をふんだんに奪っていきます。
あとは焚火をするなら、
ソロ用の焚火台と防火シート、グローブ、ハサミなどでしょうか。
いずれも小さくなるもの、軽量なものを基準に選ばないと荷物が大変なことに
なります。
私は早寝早起きなので、焚火はしませんでした。
では、実際に私が自転車ツーリングで使用しているものを個別に紹介していきます。
①テント
テントはダンロップです。
2人用、2kg以下、前室あり が魅力。
買った時は知らなかったんですが、かなり丈夫なことで有名なメーカーです。
たまたまセールで2万円切り。
メーカーも全くわからず、飛びついて購入しました。
結果的には、かなり丈夫で台風にも耐える掘り出し物でした。
最近、定価を知ってビックリ。。。結構高いものだったんですよ。
でも、台風にも耐えうる雨風に強いテントです。
ドーム型なので、組み立てるのも一瞬です。
結果的には長期間使い続けることができて、おススメできます。
②次にマットです。
テントの中にマット敷いて、その上にシュラフを敷いて寝ます。
地面のゴツゴツを吸収するのと、熱や寒さを防ぐ役割を担います。
銀マット、ウレタンマット、インフレーターマット、エアマットと
何種類か存在しています。
実は空気だけのエアマットが最もコンパクトになります。
ただし、穴が開いてしまうとどうにもならないため、
自転車ツーリングではあまりお勧めしていません。
登山などでは、ウレタンマットが最もポピュラーです。
理由としては、耐寒性が高いこと。その割にコンパクトで寝心地も良いという点です。
寝心地では、エアマットとウレタンの中間にあたるインフレーターマットが
ちょうどよいのですが、大きくて重たいものが多く、自転車には不向きです。
銀マットはビックリするくらい安いので、まずはこれで始めることをお勧めします。
私は初めは荷物の量を考えて、2mmの極薄銀マットを使用していました。
折りたたんでさっとサイドバッグに入れられるので重宝しました。
何年も使用しましたが、小石が転がってるような場所だと、薄さがたたって、
背中が痛かったりします。
ボロボロになって、ロール型の5mmタイプに変えましたが
正直、めちゃめちゃかさばって、邪魔なことこの上ないです。
しかし、寝る時の快適さと言ったら、天国と地獄ほど差があります。
もう元には戻れません(笑)
なので、初めから5mm以上のものを使用することをお勧めします。
③シュラフ
これはなかなか悩みます。
使うシーズンによりけりです。
極力、耐寒性能が高く、コンパクトなものが良いですが正直値段が高いです。
逆に安いものは耐寒性能が低いか、大きいかです。
シュラフには快適温度が表記されていますので
使用する環境にあったもので、値段と大きさと重量を見て決めましょう。
ちなみに意外と大きかったりするので、実物を見て決めることをお勧めします。
私はモンベルのバロウバッグを使用しています。
快適温度が15℃なので、秋冬は少し寒いです。
同じモンベルでダウンハガーというシリーズがありますが、耐寒温度が低めで
とてもコンパクトになるので、これから買うなら、こちらの方がおススメです。
④シングルバーナー、燃料、チャッカマン
バーナーは上述したとおり、ColmanのPeak1という商品を使っています。
基本はホワイトガソリンを使用するのが前提です。
ただ、ホワイトガソリンは、田舎で入手するのは困難な場合が多いです。
そもそもお店がないので・・・。
Peak1はレギュラーガソリンも使用可能なため、ガソリンスタンドで調達できます。
ただし、ススなどで詰まりやすくなります(個人的にメンテせず、動いてますが)。
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ガソリンは金属製のボトル(携行缶)に入れて持ち運びします。
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2~3泊なら、ガス式のバーナーでも良いと思います。
なお、ガスはOD缶をお勧めします。CB缶はどこでも調達可能なのが
いいのですが、寒さに弱く、火がつかなくなったりします。
私のPeak1には火をつける装置がないので、チャッカマンを持っていきます。
チャッカマンは特にこだわりなく、火が付けばいいと思います。
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⑤食器
私は米も自炊したりするので、米を炊く用のコッフェル(大小セットもの)と
おかずを調理するための鍋をセットで持っていきます。
私が使っているのはアルミとチタン製ですが
ここは好みでいいかと思います。
荷物を積むことを考えて薄めのコッフェルにしています。
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また、スプーン、フォーク、ナイフのセットも一緒に持ち歩きます。
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⑥ヘッドライト+電池
ライトはヘッドライトが便利です。
両手を使えるのと、見たいところを照らせるからです。
また、電池の持ちがよいです。
最近はジャバラになっているコンパクトなLEDランタンなどもあるので
好みで用意するといいと思います。
長期間移動する場合は、電池の方が便利です。
ヘッドライトは夜眩しくないよう、high lowの2モードがあるタイプがおススメです。
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なお、LEDランタンはこれを使っています。
充電式ですが、長持ちで、一応ソーラーパネルが付いているので
頑張れば太陽光で充電できます。頑張れば(笑)
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⑦着替えなど
着替えは2~3日分と最低限の防寒具で、洗濯が基本です。
なお、ツーリングでは、カッパは命綱となります。
安いカッパだと雨が染みてきて、体力・体温を奪っていきます。
しかも、ベタベタするわ、服が濡れるわで最悪です。
カッパにはお金をかけましょう。
GORE-TEXなどがおススメです。
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⑧トイレットペーパー
なくても構いませんが・・・トイレによっては紙がなかったりします。
意外と重要なものになりますので、持っていくことをお勧めします。
⑨食料
これについては特になし
⑩ホッカイロ
これは保険です。
ほぼ夏仕様でお出かけしたものの、行った先が冷夏で
寝る時には0℃になっててシャレにならなかったことがあります。
たまたま入っていたホッカイロで乗り切れたため、それ以降は
意識して入れるようにしています。
また、田舎では熊が出ることもしばしば。熊鈴は必須です。
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⑪とりあえずパンク修理キットと空気入れはないと始まりません。
めったにパンクはしませんが、したら即終了になります。
修理キットと空気入れは必携です。
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出来れば、替えのチューブとマルチツールもあるといいでしょう。
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なお、パンク以外のトラブルは、自転車屋が必要なケースがほとんどなので
割り切りましょう。
そして、どうにもならない時や疲れたときは輪行して帰るため
輪行バッグを持っていきます。
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なお、輪行時にリアエンドを保護する金具も忘れずに。
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⑫地図はツーリングマップを使っています。
ツーリングマップは地域ごとに分かれていますので、
メインで走る地域を持っていきます。
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方位磁石もあるといいです。
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また、夜寂しくなるとラジオを聞いたりします(笑)。
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田舎に行くと景色が綺麗です。ホントに。
写真を撮りたくなります。携帯は充電がなくなると困るので
デジカメを持っていきます。
はじめは小さいデジカメでしたが、途中から一眼レフになりました。
今はソニーのα6400を使っています。
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携帯は電池がなくなるので、基本電源を切っています。
状況に応じてモバイルバッテリーなどを持っていきますが
人里離れた場所を想定していくため、充電式は極力使わず、電池式にしています。
自分の旅仕様はこの程度の装備となります。
特段、ミニマリストというわけではありませんが、
元々1回の旅で1,000km以上走ったりしていたので
とにかく軽量にしたかったというのが本音です。
荷物の重さはエンジンである自分にのしかかってくるので・・。
それに、基本的な装備があれば、何とでもなるということも
経験則からわかっています。
あとはどれだけ快適性を求めるかだと思います。
自然と一体となることが自転車の旨味であり、キャンプの醍醐味であると
個人的には思っています。
そのためには、不便を楽しむ、くらいの気持ちがいいと思います。
寒い時や台風時は潔く退散することも選択肢に入れる、
火の取り扱いには注意しすぎることはない、
それだけは忘れず、あとは楽しめばいいと思います。
短期のツーリングでは、ガスバーナーでも十分だし
料理も行き先で食べたり、カップラーメンでもいい。
読書なり、写真なり、焚火なり
色々試して、自分のスタイルを作っていくのもまた楽しみです。
なお、携帯とは別にカメラを持っていくことをお勧めします。
車と違い、ハッと思ったらすぐに止まって写真が撮れる。
これも自転車のいいところです。
風を感じ、自然と一体となることで、色々と得るものがあるでしょう。